アガリクス茸とは

アガリクス茸とは、学名を『アガリクス・ブラゼイ・ムリル Agaricus Blazei Murill』和名を『カワリハラタケ』という担子菌類ハラタケ科のキノコです。このアガリクス茸を世界で最初に発見したのは1960年代 アメリカ・ペンシルバニア州立大学教授 W,J,シンデン博士とランバート研究所の E,B,ランバート博士です。

両博士がはじめて学会発表した成分分析が注目され詳しい研究が始まりました。アガリクス茸は、ブラジルの首都サンパウロから北へ200kmのピエダーテ地方で発見されたもので、ピエダーテ地方の原住民は生活習慣病の発生率が極めて低い事に注目し、原住民がインカ帝国の時代から常食にしていたものが『神のきのこ』と呼ばれるアガリクス茸でした。

その後アガリクス茸の研究は進み様々な効果が学会発表されましたが、もともと特殊な気象条件など特別な環境の、ピエダーテにしか自生していなかったアガリクス茸を人口的に栽培する事は、大変難しかったのです。しかし1992年に協和エンジニアリング(協和発酵グループ)が世界ではじめて人口安定管理栽培に成功し、その2年後の1994年に世界初のアガリクス製品として『仙生露』が発売されました。

アガリクス茸の歴史

  • 1965年頃 ブラジルより種菌着
  • 1980年 日本癌学会、日本薬理学会などでアガリクスの抗腫瘍効果が発表される。
  • 1985年 日本農芸化学会などでアガリクスに含まれる抗腫瘍成分は高分子多糖体(β-D-グルカン、ヘテログルカン 、糖蛋白)核酸、レクチンなどである事が発表される。
  • 1992年 協和エンジニアリングが世界で初めてアガリクスの人口による安定管理栽培に成功。・1994年『協和のアガリクス茸 仙生露』の商品名で発売開始
  • 1999年 金沢大学薬学部の研究により、協和アガリクス茸にはβ-Dグルカン以外に、より低分子で強い抗腫瘍効果をもった画期的な成分『ABMK-22』が含まれている事が発見された。日本癌学会総会にて、京都産業大学の研究グループにより『ABMK-22』は腹腔マクロファージのIL-1β、TNFーα、mRNA 発現に対して、活性化作用を示し、ガンの予防効果がある事が示された。
  • 2002年 米国医師用卓上参考書 PDR に収載  【 PHYSICIANS’ DESK REFERENCE 】
  • 2003年 米国国立がん研究所が『ABMK-22』のガン予防効果に対して20億円以上の国家予算を投入。
  • 2011年 日本、米国、韓国にて、特許取得