それから 

何度も何度も季節がめぐり 

少年は 画家になりました。

画家、といっても 山や海を描く人ではありません。

なぜ白い鳩と少年が出会ったかといえば、

その日偶々その場に居合わせたのではなかったのです。

少年は 金の雫の祠から少ししたところに住んでいましたが、

この祠に 並々ならない縁を感じていて、

暇さえあれば 祠のそばにいて絵を描いていたのでした。

おじいさんとおばあさんのもとへ出かけた後も、

少年は祠のそばに居続け、

この祠にお参りをする人、元気になって感謝を伝えにやってくる人の話を聞きながら

皆に起きた驚きの出来事を 絵にして表現しているのでした。

主人公はもちろん、「金の雫」・・いいえ、今はもうその名ではありません。

少年が画家として活躍はじめた頃、一人のお坊さんがこの祠にやってきて言いました。

「数々の奇跡を起こしてこの国を平和にした この祠、金の雫に 

まるで 仙人のように生きる機会を与えてくれる露、「仙生露」と名付けましょう」

それから 金の露は仙生露として、

画家の絵を通じて 世の中にどんどんと知れ渡っていくのでした。

神のきのこの物語

自然の恵みが与えた奇跡
長寿の町のジャングルの奥地に住む変わり者のオリスと海を越えてきてやってきた青年からはじまる「神のきのこ」の不思議なお話しです
Story22 画家になった少年と金の雫

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Story21 心の病と祠に導かれた少年

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Story20 鳩が運ぶお守りと、消えた病の巣

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Story19 走る男と広まる祠のうわさ

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Story18 村のはずれの金の雫の祠

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